ND3000WP型スルーホール部品用リワーク装置は、噴流式ウエーブソルダーに加えて、基板上がわからホットエアー加熱を加え、大型のスルーホール部品(コネクターなど)の取り外しや、はんだ付けを確実に行います。
ND3000WPは、約50Kgのはんだ槽を持つボトム噴流式加熱に加えて、ホットエアー式トップ加熱を組み合わせたスルーホール部品用のリワーク装置です。
広い範囲のIR式ボトム補助加熱装置と組み合わせることで、基板への均一加熱が行われ、極端な局部加熱が軽減され部品や基板への熱ダメージが軽減されると同時に、基板の反りを押さえることが出来ます。
加熱方式
カラーパネル表示のタッチ式操作画面上から操作を行います。 噴流式はんだ槽は余熱に約40分程度必要です、準備完了は、画面上で確認できます。 あらかじめ条件設定が出来ていれば、作業者はスタートボタンを押すだけでリワーク作業が出来ます。
作業画面
装置のワークテーブルの高さが自動的に3段階変化します、各ゾーンのレベル継続時間をあらかじめ設定して噴流加熱の最適モードでリワーク作業を行えます。
設定データ入力画面
トップヒータとワイドボトムヒータの加熱条件を入力し、それぞれの作動時間を設定する画面です、噴流加熱は基板の熱負荷条件に合わせて設定しますが、1ゾーン目は予備加熱として、ノズルの加熱や、はんだの最適噴流状態を作ります、次の2ゾーン目では噴流先端部の酸化幕や、半田かすなどの除去を行い、3ゾーン目でリワーク作業を行います。
1ゾーン: 予備加熱時間(基板の大きさ、厚さ、レイヤー数など熱負荷の大きさで変る、通常30--90秒程度)
2ゾーン: ジェットウエーブはんだを空噴流させる時間(噴流部が綺麗になる時間は、通常5--10秒程度)
3ゾーン: はんだ付け時間(はんだが充分溶ける時間は部品や基板の熱負荷容量で変わる、通常5--15秒程度)
噴流条件設定画面
各ゾーンごとに噴流のレベルを設定できます、さらに噴流動作とテーブル上下動作のタイミングをずらすことも可能です、たとえば第二ゾーンで噴流整流を完了した後1〜2秒程度遅れてテーブルの高さを変化させる、等の動作が可能です。
データファイル画面
作成した条件設定データは、10ファイルずつ合計50のデータをセーブしておくことが出来ます。
光線式ターゲット
レーザー光線式のターゲットでリワークする部品の位置を決めます、基板下側のノズル位置の設定が出来ます。
リワーク対象部品のサイズに合わせてノズルをセットします、ノズルはトップ側と噴流側にあります、ワークテーブルは、高さが可変ですので、基板裏面の作業も容易です。
噴流ノズル.................トップノズル
項目 | 仕様 | |
はんだ容量 | 50 Kg | |
基板サイズ(W x D) | 50x50〜400x500mm | |
基板厚み | 3.5mm最大 重量3Kg以下 | |
噴流方式 | 可変速プロペラ式 | |
基板下サイズ | 25mm | |
テーブル上下移動範囲 | 30mm最大 | |
テーブル高さ自動制御 |
1ゾーン | 予備加熱設定 000--999秒 |
2ゾーン | 噴流整流設定 000-999秒 | |
3ゾーン | 本加熱設定 000-999秒 | |
テーブル高さ制御タイミング | 0--10秒 | |
設定データ保存ファイル数 | 50ファイル | |
トップヒータ | 1080W 熱風式 | |
ボトム噴流ヒータ | 1500W x 2 カートリッジ | |
ワイドヒーター | 1000W x 2 IR式 | |
温度制御 | PID プログラマブル コントローラー タッチパネル設定 | |
電源 | 200V 〜240V 6.5KW |
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ノズル寸法(対応部品サイズ) | 90x100mm(最大) | |
寸法/重量 | 660W x 730D x 750Hmm 約130Kg | |
エアー | 0.5Mpa 以上ドライエアー 60L/min最大 |
改良などの理由により、概観、仕様が変更される場合があります。
ノズルは受注生産方式です、対象とする部品の外形サイズに合わせて、製作し供給いたします。