MS7600は、0402などのチップ部品からCSPまでのマイクロデバイス用リワーク装置で それらの部品をリワークする場合の一連のプロセス(取り外し、クリーニング、印刷、ディスペンス、位置決め、再取付け)全ての作業を、一台で行うことが出来ます。
MS7600では、最初にチップ部品のリワークまたはCSPなどのコンポーネンツのリワークの作業内容を選択してスタートします。 操作は、すべてモニター画面上のタッチパネルから行います。
装置中央部にあるユニット装着部1〜6には、作業のプロセス順に機能ユニットがセットされます、通常の作業プロセス順に、@チップ部品取り外し用ユニット Aハンダクリーニングユニット Bハンダ塗布ユニット Cチップ部品搭載用ユニット D再搭載加熱ユニット ECSPリワークユニット、が装備されます。
1〜6までの各プロセスでの動作は自動でおこないますが、プロセス間の移動は、それぞれの作業終了確認後に画面上で操作します。
6種類の目的別ヘッドが装着されます。
ITTS自動温度プロファイル作成画面---------キーボード(画面上に現れます)
CSPなどのパッケージ用最適温度プロファイルは、希望のプロファイル温度を入力すれば自動的に得られます、MS7600では、プロファイル作成を、基板の上面と下面にセットした2つの温度センサーで行います、通常それは同一温度をセットします、装置のITTS機能が自動的に最適加熱温度プロファイル環境を作ってくれます。 データは、装置内部メモリーへセーブし、必要に応じて取り出して使用します。 データの入力は必要に応じて画面上に現れるキーボードから行います、操作がとても容易で正確です。
チップ部品用の加熱プロファイルは、簡単な加熱温度設定で行います、設定値の入力は画面上のキーボードから行います。
チップ部品の加熱プロファイル設定例
チップ部品の取り外しは、ピンセット式ノズルで行います、目的のチップ部品の位置へノズルの位置を合わせると、 設定した加熱プロファイルに従って、自動的に加熱取り外しが行われます。(No.1のプロセス)
No.2のプロセスでは、残留ハンダの吸い取りと平滑化を行います、通常微細チップ部品の場合、残留ハンダを吸い取らずに平滑化し、新たな部品をハンダ付けする場合もあります。
NO.3のプロセスでは、ハンダ塗布を行いますが、専用にツインシリンジを用意して、一回の塗布で2点のハンダ塗布を済ませることも可能です。
No.4のプロセスは、部品の搭載です。外部カメラを使用し拡大画像で位置決め搭載を行います。
No.5のプロセスで加熱しハンダ付けします。
No.6のCSPリワークユニットを使用してパッケージを加熱後、ノズルのセンタービットで吸着して部品を取り外します。
CSPランドのクリーニングは、外部作業となります、一般的なソルダーウイックなどにより行います、ハンダの印刷は付属の転写治具でCSP側へ行います、転写治具では4種類(100/150/200/250μ)の塗布厚が選べます、印刷後位置決めして搭載し、加熱してハンダつけします。
MS7600の背面には、N2ガス発生機を積んでいますので、N2ガスの外部供給が難しい場合でも安心です、特に微細ピッチ部品のハンダつけではN2ガスが有効です。
MS7600の背部にN2ガス発生装置がセット可能(オプション)。